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![]() 中嶋様 研修風景 |
| 新しい言葉を勉強したり、異なる文化に育った人達とふれ合うと、自分の育った環境の今まで見えなかったもの、ぼんやりしていたものが、はっきり見えてくることがあります。 |
| 新しいものの見方、考え方、あるいは、振る舞い方に出会って、自分のそれと較べてみたり・・・そして、そういったものを私達の生活の中に取り入れてみたり・・・たとえ取り入れなくても、違った在り方、可能性に気付くことができます。このようなことを心にとめて、私達自身を振り返る時、今まで考えてもみなかった可能性が広がってきたり、そういった中で、自分のアイデンティティーが見えてきたり・・・ |
| さらに大切なのは、そういった新しく見えてきた自分と今までの自分との間のバランス・・・ナコスでは、こういったことも、言葉を勉強する際、本当に大切なことだと考えています。ナコスにあって、よき言葉との出会い、人との出会い、そして最後に、自分との出会いを実現していただけることを心より願っています。少しエッセイをご紹介したいと思います。ご一読ください。 |
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| 私が、日本語、そして日本の文化に興味を持ったのは、高校生の時でした。それ以来、高校、大学と日本語の勉強をしてきました。そして、大学を卒業してから3年間日本の島根県に住みました。島根の小さな、その町が大好きで、友達もたくさんできました。そこで、期待していた以上にたくさんのことを学びました。日本についてではありません。日本については、アメリカですでにたくさん勉強していたので、日本での経験は、そんなに新鮮なものではありませんでした。日本語についても同じです。私が島根で学んだのは、私自身についてです。 |
| とはいっても、日本に着いた当初は、カルチャーショックがなかったわけではありません。何か空虚なものが常に心にありました。そんな中で、それがどうしてなのかを考え始めました。結局、必要以上に日本のことを知りすぎていて、自分が、そんな日本にどう入り込めばいいのか、悪戦苦闘していたのだと気付きました。アメリカ人として振る舞おうとしたり、違う場面では、日本人らしく振る舞おうとしたり。他人の期待に答えようとして、でも答えられなくて・・・ 悩んだ末、他人の期待ではなく、自分の期待を素直に見つめて、それに答えて行くことにしました。それから、毎日がずっと楽しくなりました。他人が自分に何を期待しているかを考えて、それに答えようとあくせくするのではなくて、ありのままの自分でいよう、そんなことを考えました。そして、他人に期待するのもやめようと思いました。そんな具合いに考えるようになってから、不思議と、心から付き合える友達が増えていきました。 |
| 今、アメリカに帰ってきました。それでも、日本にいた時の私のまま、自分の期待に沿うように暮らしています。家族や友達は、人に頼らず、自信を持って、あまり物事にとらわれずにいる私が幸せそうに見えるようです。よく、「そういうふうに生きられたら!」と言われます。私は、誰か他の人みたいになりたいとは思いません。それよりも、自分らしくいたいと思っています。 |
| どうして、私が日本語の勉強を始めたのかということですが、「直観的に!」としか言いようがありません。でも、どうして、第二外国語の勉強を始めたのかという質問には、「何か新しいことに挑戦して、その中で、自分をしっかりと確立していきたかったから!」と答えることができます。違う文化の中で育ち、私が今まで考えもしなかったような考え方をする人達と出会って、今まで気付かなかったことを発見していきたいと思ったからです。そのためには、自分の気持ちを素直に表現し、そして相手の言っていることの本当のメッセージを理解できなくてはいけないと思います。教科書や繰り返しの練習は、人が、私に何かを言わせているに過ぎません。それは、本当のコミュニケーションとは言えないのではないでしょうか。 |
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